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パーソナリティ


Talk about "eyes".

大谷一生が描く動物や人の絵を見ていると、その「ダイナミックな線」や「鮮やかな色彩」とともに強く迫ってくる、何かを訴えかけるような「目」。その、時にいきいきと「生」に満ち溢れ、時に心の奥までも見抜いてしまうようなまっすぐな「目」は、見る者すべてに強烈なインパクトを与える。 彼はどんな足跡を辿ってこの表現を手に入れ、その奥にはいかなる想いを秘めているのか。彼の創造性の根源に迫った。
(聞き手:JPC Creative Rights Management)



「手に入らないものを手に入れたい」 絵を描き始めた幼少期の思い。

僕が絵を描き始めたのは本当に小さい頃。木工家具作家の父親の影響もあって、紙と鉛筆がいつもそばにあったので、いつの間にか自然と絵を描き始めていたんです。その頃はよく「車」や「昆虫」などを描いていましたね。今思えばそれらはみんな子どもが手に入れることのできないものや、手に入れてもいつか失ってしまうもの。「手に入れたくても手に入らないもの」を「何とか自分のものにしたい」という思いから、絵を描いていたような気がしますね。 その頃は絵を描くのが本当に何よりも楽しくて、毎日絵ばかり描いていたんです。父親に「上手だね」と褒められるのが一番うれしかったですね。父は「これは良い」「これは悪い」と言うだけで、実際に絵の描き方を教えてもらうことはなかったんですが、どんな絵が良くてどんな絵が悪いのか、その価値基準を教えてもらったような気がしますね。



その後の自分の成長に大きな影響を与えた NYのアーティスト達との巡り会い。

転機になったのは2000年に訪れたNYでの体験。憧れのアンディウォーホルやバスキア達の見ていた世界を知りたくて、描きためた300枚の絵をもって、世界トップクラスのアートギャラリーが集まるNYのチェルシーという街に行ったんです。何十軒とギャラリーを回っても、見てさえもらえない。人の勧めもあって、悔しかったけど若手アーティストが多く活躍するブルックリンに行くことにしました。

そこで出会ったのが、アーティスト達が5人でシェアしているギャラリー。すっかりそこが気に入ってしまって、無理矢理頼み込んで数日間泊めてもらったんです。「絵にチャレンジできる環境がやっとできた」と思って、それからは毎日朝から夜までぶっ通しで絵を描き続けましたね。

その時幸いなことに僕の絵を見て展覧会への出品を誘ってくれたギャラリストがいたんです。実際僕の絵はその展覧会で飛ぶように売れて、チェルシーで失った自信を取り戻すことができたんですよね。

このNYでの体験は、僕がそれから絵を描いていく上で本当に大きな経験になりました。巡り会ったアーティストたちはみんな本当に高いプライドを持っていたし、「この人たちはきっと驕ることなく道を極めていくんだな」「上には上がいるな」という感覚を肌で感じることができたのはとても貴重でした。



より強い作品を、より自分のカラーを 追求する中でこだわった「目」の表現。


目の表現

最近は年齢を重ねて色んな経験をしたり、何点も作品を描いていく内に、モチーフについても「自分が正直に感動するものって何だろう」って考えるようになったんです。その中で描くことが増えてきたのは「はかないもの」や「こわれやすいもの」また「哀しいもの」といったモチーフですね。花は枯れるし、動物も人間もいつかは死んでしまう。でもキャンパスに描けば一生残すことができると感じたんです。でもそれを哀しいままではなくて、「力強い色と線」で「元気よく」描きたいと思っているんです。僕はやっぱり哀しいことは好きじゃないから、見た人に元気になってもらいたいと思うんですよね。それが唯一僕の良いところかもしれませんね(笑)

そんな中で僕がずっとテーマにして描いてきたのが、動物や人の「目」。より強い作品を描きたい、自分をもっと打ち出したいと思っていた中で、僕がこだわった部分が「目」をいかに描くかということだったんです。「目は嘘がつけない」と言うように、「目」は言ってみれば心や感情を映し出す窓のようなもの。その表現は自分の中でも様々に変わってきているけど、いまだに答えは見つからない。今でも僕のテーマなんです。



1枚1枚に自分の全てを注ぎ込んでいる。 そうでなければ、創らない方がいい。

以前の僕は、何か自分の中の格好悪い部分を隠そうとして描いていた気がする。でも最近では自分が「どう思われてもいい」と思える。僕という人間が「どんなことを目にして」「どんなことに感動してきたのか」を少しでも絵の中に残していいのかなと思えるようになったんですよ。最近になって小さい頃に絵を描いていた時のような、自然な感覚に戻れた気がしますね。 僕自身は自分の絵や力強く描いた線や色が良いのかどうか自分ではわからない。でもそんなことはどうでもいい。僕がそう描きたいと思うこと、見た人がいいといってくれること、そしてその絵が最後の作品になっても悔いが残らないと言えるくらい「1枚1枚の絵に自分の全てを込めている」ということ。それこそが大切だと思うから。この思いがなければ、創らない方がいいとさえ思っているんです。

「絵を描くこと」はもう僕の生活。それがなければ「生きている意味」自体がなくなってしまう。やっぱり僕は絵を描いている時が一番幸せなんです。



APPEARANCE

雑誌掲載

様々な雑誌でも注目されています!

  • FUDGE 2002年12月23日発行 vol.01 isseiさんの絵をアートを鑑賞しましょう。
  • ollie 2000年12月号 インタビュー
  • FADER
  • GLITTER 2006 10月号 インタビュー


BIO


1977年 京都に生まれる。
1990年 サッカー京都選抜代表。海外遠征。数々のタイトル獲得。
1997年 京都山城高校卒業。コンサドーレ札幌研修生参加。
和光大学人文学部芸術科入学。
在学中
・SOUL SCREAM HABU氏のもと主に絵中心にブランド「WORD」のデザイン、企画を開始。
・HIP HOPグループJUICE結成。ライブ活動開始。
2000年4月 SOUL SCREAMマキシシングル「ひと夜のバカンス」のCDジャケット決定。本格的に絵を中心に生きることを決意。
2000年12月 単身N.Yに渡米。ブルックリン於、海外若手アーティスト「ART SHOW20」に参加、賞賛。取材各誌。ストリート雑誌オーリー他。
2001年2月 初個展原宿GALLERY VOICE於「ANIMAL EYES」開催。 開催中、NHK BS「真夜中の王国」取材ON AIR。
2001年3月 N.YマンハッタンRUN RUN CAFE於「ISSEI OTANI EXHIBITION」開催。 ドッグメーカー「プレーリードッグ」イメージデザイン、キャラクター決定。
2001年6月 N.Y SOHO「GENERATION TIME」ライブペインティング。 高橋幸宏CDジャケット「A Dog Smiled」担当。
2001年9月 東京銀座GALLERY ART POINT「EYES」開催。
2001年10月 代官山ギャラリーウエスト於親子3人展「LOVE」開催。
2001年11月 (KK)ワクト依頼九州ボンサンク肖像画制作。
2002年2月 京都ギャラリー射手座於「IMPACT」開催。
2002年4月 神奈川県厚木ミュージアム於「自然を画」開催。 東京渋谷GALLERY PAX於「社交界」開催。 SOUL SCREAMマキシシングル、アルバムジャケット制作。
2002年6月 (KK)遊美堂 アーリストインターナショナル「THE DOG」部門専属契約。 札幌大通り美術館於コラボレーション展「LINE」開催。 JUICE、SONYキューンレコーズと契約。 (KK)アミューズ主催コンペティション参加、グランプリ受賞。
2002年7月 (KK)遊美堂 アーリストインターナショナル主催「bao:tet」(東京青山SPIRAL於)コラボレーションアーティストとして参加。